2008-10

単純化された形を描いてしまう

グスタフ・クリムト (タッシェン・ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)



「記憶によって人物を描くことは、
子どもの頃から繰り返し使ってきた
記憶のなかの一連のシンボルを引き出します。

記憶による画を描いているとき、
あなたは自分の手にも心があるように
感じたことを思い出しましたか。

自分が描きたいと思うイメージを描けず、
手が、たとえば鼻など、
単純化された形を描いてしまうのを
抑えられないことがわかったことでしょう。

これが、幼児期の限りない繰り返しによって
記憶された子どもの画の、
いわゆる“象徴体系”です。

ここで、いま描いた自画像と記憶で描いた画を
比較してみましょう。

どちらの画にもシンボルが用いられている
−目あるいは鼻、口の形が似ていて、
時にはほとんど同じ−
ことがわかりますか。

そうだとすれば、これは、鏡のなかの
現実の形を観察しているときでさえ、
象徴体系があなたの手を
コントロールしている
ことを
示しています。

<『脳の右側で描け』 B.エドワーズ)




「鼻はただの三角か?
鼻の穴もあるだろう。小鼻もあるしさ。

口もさ、一本線てことはないだろ。
唇もちゃんと描けよ」

「はあ?描けないし。難しいし」

「やっぱり、あれなのかな。
人って、見てるようで
見えてないものなんだろうな。

絵を描くときだけじゃなくて、
社会を見るときも、

『政治』、『腐ったもの』、
『結婚』、『人生の墓場』、
『人生』、『辛いもの』

だとか、よく見ずに、
植えつけられた概念だけで
反応してることも多いんだろうな」

「何言ってるか意味分からんし。

オレ描けないから
兄ぃー兄ぃー描いて!」





脳の右側で描け
エルテ出版
ベティ エドワーズ(著)Betty Edwards(原著)北村 孝一(翻訳)
発売日:2002-02
発送時期:通常3〜5週間以内に発送
ランキング:6912
おすすめ度:4.0
おすすめ度1 無駄に分厚いだけ
おすすめ度5 絵を描くとは何か?
おすすめ度5 この本の二つの使い方
おすすめ度3 入門の前段階の本?
おすすめ度4 さよなら、左脳・・・



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